生産の現場に不可欠なプレス機のあれこれ

自動車工業を中心に導入されているプレス機、なくてはならない程に重要な機械となっています。そんなプレス機は一体どういうものがあるのか?そしてどういう仕組みで動いているのか?ますます便利になっていくプレス機についてご紹介いたします。

プレス機とはどういうものなの?

プレス機

プレス機と聞くとなんとなく圧力をかけるものだというのはわかりますが、それがどういうものなのか?と聞かれると少し説明が難しいものです。
身近なものでわかりやすいのがハンコ、ハンコは基本的に紙にポンポンとインクをつけて押していくだけのものですが、プレス機の場合似たような原理で更に機械と高圧力を使って板金に立体を加えていく、そんな機械となっています。
ハンコはもともとの型があり、それにインクをつけて同じ型の文字や模様をポンポン押していくものです。
インクがかすれてしまうなどの誤差はあれど同じ型を使っているのですから同じものがどんどん量産されていきます。
プレス機の場合このハンコの部分を金型といい、その金型を板金に押し付けて圧力をかけて変型させ、同じ形のものをどんどん作っていく、そんな仕組みとなっています。
世の中、例えば車など、同じ種類で同じ形のパーツが沢山生産されて大量生産されている車もあります。
これもプレス機によるものとなっており、金型をあらかじめ作っておいて それを使って同じものをどんどん作っていく、またこれは生産ラインの一部に組み込まれているので板金のセットから取り出し迄全部一連の流れとして自動化されています。
こうした大量生産が必要な現場では手作業で出来ることは限られており、重要なところだけ手作業で検品などが行われていますが基本的に量産できるように全自動化がされています。
その中にプレス機も組み込まれていることが多く、コンピュータ制御化でどんどん同じ金具の成型がされ、それがパーツとして使われています。
またプレス機も動力が異なったり形が異なったりと種類は多く、特に自動車産業の中で多く使われているイメージですが勿論それに限らずさまざまな生産の現場で活用されています。
工業において必要不可欠な位置にいるプレス機、単純なプレスは勿論ロードセルを採用することにより、より詳しく圧力のかかり方などを調整できるものもあります。
手作業でなくデジタルでの調整が可能なので、人力ではなかなか及ばない領域の調整が可能、そのため更に生産性、効率がよくなっています。
同じものを沢山、短時間で生産するために必要不可欠なものとなっているプレス機、はじめは人力でのものでしたが加工する材質の都合から油圧式、機械式も開発されていまも尚、更に工夫を凝らされています。
また形状やサイズも違う多くの種類がでているので、金型の形にするプレスだけではなくカシメ打ちなど装飾に関連する分野でも利用されているのもポイントです。
プレスという作業は導入できるなら家庭でも便利に感じるくらいによく行われる作業、そのため利用できる分野は限られることなく多岐にわたります。
実際工業用だけではなく家庭用でも人力の小型プレス機は販売されているもの、万力のような仕組みでプレスできるものもあり誰でも使いやすいのが特長です。
金型の形に板金を成型以外にもせんべいなどの生産の現場でも使われていることもあります。
もっと分野を掘り下げれば更に利便性や用途があるプレス機、専門分野の方たちの開発により使いやすいプレス機はまだまだ開発されています。

自動車産業で特に導入されているワケ

プレス機

プレス機はさまざまな分野で使われていますが、特に多く使われているイメージが強いのが自動車産業です。
いま自動車は多くの家庭に普及しており、量産体制が必要となっています。
そのため生産効率を上げるためにもプレス機は必要不可欠、板金加工も自動車工業の現場において多用されるものなので流れ作業で設置から取り出しまで完了しています。
もともと一枚の板金だったものを変型させて利用する、これは自動車のパーツのほとんどの部分に利用されているものです。
金型と十分尚且つその素材に合った圧力を利用しての成型、いまはロードセル付きなどデジタル下で更に調整の融通が利くようになったプレス機もあり、スタイリッシュで繊細なデザインも比較的簡単に生産が可能です。
また新素材などを使うときもプレス機の性能が試されますが、その為にもつぎつぎそれに適したプレス機は開発されています。
車の外装作りに必要不可欠なプレス機、効率よく生産できるということはその分コストも抑える余地があるということです。
もちろん板金自体の値段もありますが、それの加工が簡単で低コストに出来た場合、それだけ安価に生産が可能です。
無駄なく効率的にパーツを大量生産できるプレス機の特長をみると尚更自動車産業には欠かせないものだというのがわかります。
工業の現場もどんどん効率化が進んでおり、板金の世界でもデジタル化が主流になりつつあります。
こうしたものをまとめて板金機構といい、世界の工業の現場で欠かせないものとされています。
また板金だけではなく、ほかのものもプレスできる機械もあり、粉末のものを固形にしたりと使用方法によってはさまざまな可能性を見出せる、そんなプレス機もあります。
中には薄い板金素材だけではなく、10mm以上の分厚い金属の塊まで成型できるものもあり、加工するものを選ばずさまざまな作業に役立ちます。

薄い板金素材に限らないプレス機で加工できるもの

プレス機

プレス機は主に薄い板金素材のものを加工する、というイメージはもちろんありますし、メインの使用方法はその方法が多いです。
しかし板金素材だけではなく、ほかにも加工できるものがあるのがプレス機の凄いところ、プレス機で加工できる他のものもご紹介いたします。
金属加工だけではなく化学工場や薬品工場でも活躍しているプレス機である粉末成形プレス、これは金属の粉や薬の粉をプレスしてペレット状にするものです。
もともと粉のものから成型できるので用途は無限大、使用方法によっては可能性は多岐に渡ります。
次に薄い板金素材だけではなく、厚さ10mm以上……もはや金属の塊ともいえるものも成型できるのが熱間鍛造プレスです。
素材を1000℃前後まで熱して柔らかくし、それを変型させて加工するものなため金属などの素材などに限られていますが、加圧能力4000トンなど圧倒的なパワーを誇っているのでなくてはならないプレス機といえます。
次に冷間鍛造プレス機、こちらも同様に強い圧力で金属素材を押しつぶして成型、冷間とは言われていますが冷やして加工するわけではないです。
常温でそのまま圧し潰す。これは熱間鍛造プレスでは難しい高精度のプレスも可能、そして材料は必要な分だけ供給すればいいだけなので余分な屑が出ず素材を効率的に無駄なく使用できる、そんなプレス機となっています。
プレス機はこれ以外にも形を変え動力を変え、さまざまな方法でのプレスを可能にしているので他にも更に細かい条件下でプレスが必要なものにも対応できるようになっています。
工業の現場ではさまざまなニーズがあり、こうした機械はそれに応じるように開発も進められています。
日本の高度成長期を支えたプレス機は産業界においてなくてはならないもの、これからも産業は発展を続けていくのでまた新しい形態のプレス機が開発されるものとなっています。